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Kindleってのはけっこう無料で本を読みまくれる
杉浦茂って御存知だろうか。戦前から活躍していたギャグ漫画家だ。『のらくろ』の田河水泡の弟子である。
著名人の評価でももって誰かを褒めるってのはムズムズするが、手塚治虫に「杉浦茂先生は真似できない」と言わしめ、赤塚不二夫にも多大な影響を与え、宮崎駿も敬愛している漫画家である。しかし残念ながら今は本も手に入りにくい。復刻されているのもマニア向けの高い本が多い。手塚治虫よりずっと長生きして、漫画家としての活動期間は長いのだけど、晩年はすっかりマニア向けの作家になってしまっていた。
そんな杉浦茂の大全集がKindleをはじめとする電子書籍でリリースされているのは御存知だろうか。太っ腹なことに代表作の『ドロンちび丸』の1巻など無料で読めてしまうのだ。これは読まなければ損レベルである。そして2巻と3巻なんてそれぞれ200円である。とんでもなく安い。僕は即買いしたよ。とりあえず騙されたと思って1巻だけでも読んで欲しい。ユカイな漫画というのはこういうのをいうのだなあとわかってもらえると思う。
ドロンちび丸ダイジェスト
これが主人公のちび丸という天真爛漫なショタ。そいつが忍術を覚えたいと思い立ち、うずまき仙人の弟子になってたちまち師匠をこえて最強の忍者になる。『ドラゴンボール』みたいな話だけど、鳥山明は明らかに杉浦茂の影響を受けまくっている。絵柄とか。作風とか。あと、しゃべる動物が平気で人間と共存してるとか。
杉浦茂といえばこのポーズ。なにかと頭に手をまわしてポーズをとる。手塚治虫も作中で真似したほど。楳図かずおの『まことちゃん』のグワシとかもここから生まれた。『かいけつゾロリ』の原ゆたかの作風の原点でもある。
わけのわからないクリーチャーがどんどん出てくるのが杉浦マンガの特徴でもある。ちび丸飛行機とか、とてもじゃないが常人では思いつかないデザインをしている。吉田戦車とか漫☆画太郎とかも元を辿れば杉浦茂に行き着くのかもしれない。
杉浦茂マンガにおける少々間の抜けたセリフが大好きである。杉浦茂の言語感覚やギャグの独特な言い回しが好きなファンも多い。
杉浦茂は格闘技を観るのが大好きだったようだ。プロレスネタがそこかしこに出てくる。ちび丸の忍術のトレーニングとして、レスリングや拳闘(ボクシング)や柔道がカリキュラムに組み込まれていたりする。すでに総合格闘技の発想だし、フィジカル重視というのは先見の明がありすぎるだろう。そして今じゃ絶対に発行禁止になりそうなギャグ!電子書籍だからこそノーカットで読めるのかも。そう考えると電子書籍もありがたいものだ。
そして優れた漫画家は飯を食うシーンがとても上手い論。まあ、ぼくが勝手に考えたのだけど。杉浦キャラの飯を食う表現はすごく美味しそう。単純な絵なのに。もごもごしている口が大好きだ。
みんなに杉浦茂を勧めるたった2つの理由
まあ、とにかくいろいろと楽しいマンガだ。幼年向けマンガとして描かれただけど今オトナが読んでも発見がある。現代のマンガからは失われてしまった良い部分がたくさんある。まさに21世紀に残したいマンガだ。
なんでこんなに杉浦茂の『ドロンちび丸』を勧めるかというと理由がある。0円と200円で読めるなんてあまりにも破格だからだ。そして破格すぎて儲からなかったのか、2014年の夏から始まった電子書籍全集のリリースが、最初の『ドロンちび丸』から2015年現在のところ完全に止まってしまっているのだ!!全集なのに一作品で終わり!?
だからみんなに買って貰わないと、僕が続きの杉浦作品を読めないかもしれないのだ。そして出ても2000円とかになってたらすごく嫌だ。できれば200円で全作品を読みたいのである。
お願いします。
最後に。宮崎駿と吾郎親子も杉浦茂をアニメにしている!詳しはコチラから再生してくれ!
今回は面白黒人映画『イコライザー』の話を中心にKindleの話も
side:B
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