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手塚治虫が20年生きたスタミナ食が発掘される!?

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手塚治虫が20年生きたスタミナ食が発掘される!?

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手塚治虫のスタミナ食

 手塚治虫が週刊現代の1969年7月号に『私の週刊スタミナ食』と題して寄稿した食事の記録がなかなか興味深い。

 1969年というと41歳の頃だ。その歳にしては食欲旺盛である。御飯なんかたいてい二杯は食べている。

 徹夜が多いイメージの手塚治虫だけど、朝の10時にはきっちり朝食をとって、三度の食事を欠かしていない。なんでかというと手塚治虫はあまり寝ないからだ。日曜日の朝だけ朝食を抜かしているのはさすがに疲れて寝たからだ。

 これに加えて、徹夜明けで疲れている時はアシスタントと大衆食堂に出かけてもりもりと喰うとのこと。ホテルで缶詰になるときはステーキか中華料理をじっくり食べるというから胃袋の頑丈なことには驚く。

 手塚治虫というと仕事しながら出前のお寿司を食べているエピソードがよく知られる。なるほどこの週も食べている。そしてピザパイも同時に食べている。ピザパイは二回食べている。ピザパイが好きなところは漫画を描きながら食べれるからだそうだ。お寿司と同じ理屈だ。

 若い人はピザパイというものを知らないかもしれない。今で言うピッツァ=PIZZAの事である。昔はピザパイと呼んでいたのだ。なんでか。覚えておいてください。

 それと果物もすきでもりもりと食べたそうだ。この週でいうと火曜日の夜にびわを食べて、土曜日の夜にもびわを五つ食べている。

 手塚治虫はこの約20年後に60歳で胃がんで亡くなっている。

 それまで不眠不休でバリバリと仕事をこなす手塚を支えたのは、頑強な胃袋とピザパイやお寿司に代表されるスタミナ食だったのだ。手塚の死後25年経ってこそ読む価値のある記事だといえる。