UA-56563609-1

ネットラジオ BS@もてもてラジ袋

IT時代をサバイブする新型教養番組

富山駅の名物「立山そばの天ぷらうどん」

calendar

スポンサーリンク

JR富山駅のうどん

2015年3月14日から北陸本線が三セク線になって青春18きっぷでは行くことが出来なくなるJR富山駅。いや、正確には、行くこと自体は可能だ。JR在来線的には、岐阜駅から出ている高山線の行き止まりの駅という扱いになる。今までは北陸本線の主要駅として金沢方面と新潟方面の間に位置して、何かとアクセスが良かっただけに悲しい事態だ。しかし北陸本線そのものが消滅するというのだからいかんともしがたい。

そんな富山駅といえば忘れられないのが立山そばの天ぷらうどんだ。富山駅を利用するときはかならず食いたいうどんだった。

IMG_2826
駅の改札を出たところにあるので誰でも利用できる。ホームのところにもあるらしいけど僕は気が付かなくて利用したことがない。もっぱら改札外のこちらだ。他にも郊外に店舗があるらしいけどよく知らない。とにかく50年くらいやっている駅そばらしい。

IMG_2827
駅の立ち食いそばが好きといっても、どうせ食べるならうどんを選ぶのがうどん好きの性である。富山のうどんというと氷見うどんが知られるけど、自分的には富山のうどんは立山そばの天ぷらうどんだ。

出汁が関西風で、まろやかでなかなか美味しい。駅の立ちそば系は甘めに採点してしまいがちだけど、なかなかイケてるうどんだと思う。

富山県はうどん・そば、どちらが優勢な県なのかはわからない。立山そばという店名からはそば優勢なのだろうか。まあでも、うどん優勢の大阪でも「○○そば」って屋号は多いからわからないか。どちらにせよこれくらいのうどんが食べられるなら満足だ。

衣ばかりのエビ天ぷらも関西人心をくすぐる。関西といえば木の葉の形の衣とエビのしっぽだけの天ぷらうどんである。立山そばのソレは小判型をしているタイプだけど丁寧に揚げてあって好感がもてる。そして蒲鉾にいちいち「立山」と入っているのが特別感があって好きだ。味には関係ないことだけど妙に嬉しいのはなんでか。また来たくなってしまう。

IMG_8021
そんなわけで1月にも18切符を利用して富山に旅行したおりに食べていたりする。この時は初めてそばを食べた。それも天玉そば。

天玉そばというのは、天ぷらそばに、生卵を投入したものだ。それだけのことだけど関東ではやけに好かれるメニューだったりする。「天玉そば」というゴロも良いのだろう。そば屋の四番打者的な趣がある。関西だと「天ぷらうどん」「きつねうどん」のツートップ体制なんだけど。ちなみに関西では「天玉そば」みたいなのを「スタミナうどん・そば」と呼んだりすることが多い気がする。

そばはいわゆるボソボソ系の昔ながらのやつだけど美味しかった。そばも悪くない。何より注目したいのが、天玉そばというと関東系かとおもいきや、出汁も関西風のうどん出汁だし、ネギも白ネギではなく青ネギなこと。あくまで関西圏のそばなのだ、ここのは。控えめな色の出汁に、卵、天ぷら、青ネギ、ロゴ入り蒲鉾の四色スクウェアが鮮やかに決まってる。あと、おにぎりとか鱒寿司を付けることが出来るのも関西人の感覚にマッチしている。あ、鱒寿司はこの辺りではやたらめったら見かける。この立山そばを経営しているのも鱒寿司で有名な「源」という会社だ。

北陸新幹線開通で「東京から客が大勢くる!」とか色めき立っている富山駅だけど、このうどんやそばは関西人にこそ食べて欲しい。なんかネットの評価とか見てると、「衣ばっかりの天ぷらが!」とか「そばがゆるい!」とか関東勢が文句言ってたりして悲しい。東京モンには関西系のうどんの魅力はわからん!とかパワー系になってわめきたくなる。しかし東京方面の新幹線のおかげで、大阪側からは富山は微妙に行きにくくなってしまう。どうするんだ。大阪までの全線開通はいつになることやら。

18きっぷが使えなくなった以降、どういうルートで立山そばを食べに行くか思案中である。やはり高山線?厳しいなあ。