スポンサーリンク
直江津駅に駅そばがあった
2015年3月14日以降は18きっぷで訪れる事も難しくなってしまう直江津駅。2015年1月に旅した折に駅そばを見つけて入った時の話。
以前に訪れた時は見なかったはずの駅そばを発見。前回は夜だったし、出発も異常に早朝だったのでわからなかったのかもしれない。駅そばというと食べたくなる。直江津の奇跡の中華屋で食べたばかりだけど構わないのである。なんせ次にいつ来れるかわからないのだし。
入ってみるとそこはやたら細長く小さいそば屋。6人も入ればかなり窮屈になりそうか。先客は一名だけ。さて、何を食べようかとメニューをにらむ。
きそば、にしんそば、海老天そばなどという妥当なメニューから、名物っぽい謙信そば、もちうどんという渋いもの、和風中華なんていう変わり種も。もずくそばなんて初めて見た。
ここはやはり御当地っぽく謙信そば(写真によるとミックス的なものみたいだ)も視野かなと考えつつ食券機のほうのボタンを見てみると「海苔そば」というあまりにも見慣れない文字を見た。
今まで生きてきて初めて見た単語だ。そばに入る海苔ってどういう海苔だ。
メニュー表には無かったのに。よく見るとトッピングには「海苔90円」とあった。なので見間違いではない。もう一度ボタンを確認する。
ここでいう海苔って焼き海苔?それとも岩のりみたいなの?そんなものが具になるのか?
迷ったなれば押すしかない。海苔そばの食券をもってカウンターのほうへ。
どんなのが出てくるのだろうと思って受け取ったのがこれだった。
真っ黒!
岩のりだった。それも僕なんかは岩のりっていうと、佃煮のやつばかりすぐ連想するが、干しただけの新鮮な岩のりだ。これをたっぷりとそばにぶち込んでいるのだ。食ってみると歯ごたえがあって美味い。そして次第に出汁をたっぷりと吸い込んで、すべてが実にいい具合になる。おそばに岩のりがこんなに合うなんて。
今までちょっとばかりうどん・そば関係に詳しいつもりでいたが、岩のりを入れるそばなんて全く知らなかった。通ぶっていた自分が恥ずかしくなった。日本海沿岸など、岩のりがよく採れる地域では、汁物に岩のりをブチ込むのはポピュラーらしい。海苔の採れる地域ではポピュラーすぎてあくびが出るくらいポピュラーなんでしょうなあ。僕は美味すぎて戦慄したというのに。ある地域では常識だったのだ。
ああ、そうだったのかあ……。
とすると、もずくそばの方も、地元で採れたかなり新鮮なもずくだったりしたのかも。また直江津に心残りが出来てしまった。なんてこった。