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第一話からカラーで無料で読める!>NARUTO―ナルト― STARTER BOOK 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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『ナルト』ついに終わる?
長期連載漫画『ナルト』がついに最終回を迎えた。その詳しい内容は下までスクロールしてラジオを聞いてもらうとして、今回はラジオであまり語れなかった同じジャンプ作品の長期連載『BLEACH』の特徴について説明したいと思う。
『BLEACH』は言葉だけで進行していく漫画だった
『BLEACH』という作品の特徴は、新たな「言葉」が出てくることが次の物語の展開とイコールになっている漫画なのである。思えば週刊少年誌ジャンプ誌の作品にはこの種の手法で描かれた作品が実に多い。著者の久保帯人は単行本に毎回自作のポエムを掲載するくらい言葉に対して思い入れの強い作家である。言葉重視の傾向の強いジャンプ作品向けの作家としてこれくらいふさわしい人もいないようにも思える。絵が手抜きとか、行き当たりばったりのストーリーとか、さんざん言われながらも人気作家としての地位を保ちづづけているのは当然といえば当然だと言える。
今週のラジオの中では語りきれなかったのでここで紹介していこうと思う。
まず死神代行人たる主人公たちが最初に戦うべき敵として登場していたのは『虚(ホロウ)』だ。これはいわゆる悪い霊のことなのだが、死霊とか悪霊とか言わずに、虚と名づけたことによって中二病の読者は「オッ!?」となる。しかも虚と書いてホロウと読ませるのが久保帯人流。だもんで、死霊とか悪霊とか平凡な概念にたいして、『虚(ホロウ)』がどういうもんなのかという説明がクドクドと入ることになる。
そして次に出てきた敵が『破面(アランカル)』だ。ようするに強い虚(ホロウ)のことなのだが、名前が変わることで別次元の強敵になる。だもので、これについてもクドクドと説明を入れる余地が生まれてくる。
他にも護廷十三隊、十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)、十刃(エスパーダ)、星十字騎士団(シュテルンリッター)とかいうスゴそうな名前の集団が、その都度その都度思いついたように(思いついたんだけど)出てきて強敵になったりする。
そうであれば、主人公とて敵に対抗するために始解→卍解(ばんかい)→虚化→完現術(フルブリング)などと、次々と新たな言葉のついたモードを習得していく。それに加えて少年漫画らしい必殺技の類も数々あるので、すべてを把握するのはなかなかに困難だ。
無想転生だけ覚えていれば良かった『北斗の拳』とか、界王拳○倍とスーパーサイヤ人1~3とフュージョンとかめはめ波だけ知ってりゃ良かった『DRAGON BALL』とは、覚えないといけない専門用語の数は雲泥の差ともいえる。久保帯人が新しい言葉を考えるたびに世界が広がるのが『BLEACH』という漫画だ。
『BLEACH』の原型になっているのが『聖闘士星矢』だ。聖闘士星矢も、黄金聖闘士、海闘士(マリーナ)、海将軍(ジェネラル)、冥闘士(スペクター)、冥界三巨頭などといった、名前の違った敵が出てくることが新たな展開を示す証だった。
そもそも車田正美という漫画家は『聖闘士星矢』に先がけて描いた『リングにかけろ』において、「名前のついたパンチは必殺技」「新たな名前がつくと前よりもすごい必殺パンチになる」というモノスゴイ開き直り……いや、発明をしてしまった人である。ブーメランフックがブーメランスクエアーになることでより強大に、さらにブーメランテリオスに変化することでさらにすごくなるのである。それは『聖闘士星矢』など後の作品にも引き継がれているし、『BLEACH』も明らかに影響を受けている。
ただし、安易な思いつきとはいえクドクドと説明が入る久保帯人漫画に対して、車田正美の漫画の場合は全く説明が無いことも多い。車田正美が大雑把すぎるのか、久保帯人が女々しいのか、そのへんはなんともいえない。
で、そんな『BLEACH』が『ナルト』に優っている点であるが、ぜひ下のプレイヤーをクリックしてラジオを聞いていただきたい。
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