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『シュガー・ラッシュ』に出てきた『Qバート』など901本のレトロゲームがブラウザで無料で遊べることに

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『シュガー・ラッシュ』に出てきた『Qバート』など901本のレトロゲームがブラウザで無料で遊べることに

 海外サイトInternetArchiveが901本もの懐かしのアーケードゲームを無料公開している。海外のアーケードゲームといっても70~80年代は日本ゲーム最強時代なのでほとんどが日本製のゲームだ。ストリートファイター2とかスカイキッドとかちゃっくんぽっぷとかディグダグ2とかスイマーとかフロッガーとかモンスターバッシュとかボンジャックとかお馴染みのゲームがたくさん登録されている。もちろん海外バージョンだけど、どれもブラウザ上で遊べるので気軽で良い。

@!#?@!

 901本ともなると古いゲームはかなり揃ってるが、『シュガー・ラッシュ』で有名になった『Qバート』が入っているのを見つけて思わず「@!#?@!」となってしまった。これは久しぶりに遊ばねばなるまい。

 バナーをクリックした先のスクリーンショットのすぐ下の「RUN」をクリックするとゲームが起動する。なにか見たことのあるロゴが出る。ようするにブラウザで動くMAME(有名アーケードゲームエミュレータ)だった。この手のオールドゲーム好きなら、たいていMAMEを持ってたりすると思うけど、今さら立ち上げたりするのも面倒だからこれでよい。

 操作は基本的にキーボードだが、サイトの左上にコインの投入とスタートの項目もある。TABキーでMAMEのキーコンフィグが出てくるので、好きなように設定したり、ジョイスティックを使えるようにも出来る。けど、そこまでするならブラウザで気楽にやる理由がなくなるのでデフォルト設定のままキーボードで遊んでしまおう。

qb02

 この『Qバート』ってゲームを一言で説明すると、いわゆるパックマンタイプのゲーム。蛇とかを避けつつ、タイルの面をぜんぶ踏んで色を変えてしまえばクリアとなる。ルールは簡単だ。

 が、しかし、Qバートの動きがややこしい。こいつ、斜めにしか移動できないのだ。だもんで、キーボードのカーソルキーで操作しているとどっちに移動するのかさっぱりわからなくなる。右上に行こうとして、左上に飛んでしまってタイルから外れると「アッー」とかいってQバートは死ぬ。イライライする。

 もともとQバートのアーケードのやつは、レバーが四方向の斜めにはいるX型の特殊なやつだった。それをカーソルキーで移動しているわけだから混乱して当然。「こんな変なゲームを作った会社はくたばりやがれ!」とか思うまでもなく『Qバート』を開発したメーカーは倒産している。『シュガー・ラッシュ』で乞食をしていたのはそういうわけなのだ。

 まあ、ここは、キーボードを、時計回りに45度くらい斜めにして操作することで乗り切ればよし。あれほどイライライしたのがウソみたいに快適だ。

qb03Qバートの世界記録が30年ぶりに破られる!?

 「Qバート」で検索してたらとんでもない記事を見つけた。たしか前に20年ぶりに『ドンキーコング』(もちろん初代のアーケードゲームのやつですよ!)の記録を破ったとかいうニュースを見て驚いたことがあったが、それを上回る衝撃である。まさか『Qバート』にここまで入れ込んでいる人間が何人もいたなんて。

 このおっさん二人は63時間4分と84時間50分もプレイし続けたそうだ。それで叩きだしたスコアは三千万点以上。途方も無いチャレンジである。

 アメリカのゲーマーのゲームに対するストイックな姿勢はスゴイ。アメリカ文化におけるゲーム類に対する懐の広さというか。そもそもオールド筐体をそのまま所有しているマニアが多い。日本じゃ住居環境的な理由があってなかなか出来ないというのもあるかもしれないけど、そこまでひとつのアーケードゲームに思い入れてプレイし続けている人もあまり見かけない。

 向こうじゃ古いピンボールのひとつの機種を延々とやっている人とかいる。村上春樹の『1973年のピンボール』はそんな風にピンボールマシンのひとつの機種にとりつかれた男の話だった。アメリカかぶれの村上春樹の小説だからそうなるわけで、ホントに日本的な内容にするなら家庭用ゲームのソフトの方がしっくりくるかもしれない。

 僕は延々と『ペンゴ』をプレイしていたかったが筐体を置くわけにもいかないので、現在ではエミュレータでやるしかない。もちろんInternetArchiveにも『ペンゴ』は登録されている。しかし大阪には、どういうわけか『ペンゴ』の実機を置いているゲームセンターがあるのだ。近くを通るとついつい100円玉(ここまでくると、古いからといって安くプレイ出来るとかいう次元ではない!)を入れてしまう。ピンボールマシンのことはさっぱりわからないけど、アーケードゲームを筐体でプレイする感触は本当に素晴らしい。

 そういえばこのサイトには『ルートビアタッパー』は登録されていないのかな?と思ったらちゃんとあった!これも名作なのでプレイしたことない人はぜひ。