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『殺人ワークショップ』vs『ある優しき殺人者の記録』

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『オカルト』の江野くんが帰ってきた!?


あの江野くんが非公式の殺人ワークショップの講師として大活躍する『殺人ワークショップ』を皆さんは観ただろうか?

『オカルト』と『コワすぎ!最終章』の中間に位置する作品かと思われる。これ観てから『コワすぎ!最終章』に行くと実にスムーズ。

白石版の『笑ウせぇるすまん』というか、胸糞悪そうな題材の割に、意外にとんちが効いていて後口は爽やか。

むしろ、タイトルから胸糞悪いスプラッターを連想して、期待して観た人には「たいしたことない」とか文句を言われているみたいである。だからそういう映画じゃないって!

『オカルト』観て江野くんファンになった人は必ず観るべき映画だろうと。白石ワールドにどっぷりハマっている人ほど面白いかと思われる。


主題歌のPVも白石監督が撮影している!


『ある優しき殺人者の記録』の予告編。

こちらは白石映画を何も観てない人にも単体で超絶オススメ出来る。韓国を舞台に、25人を殺した連続殺人鬼を、廃墟の一室で撮影するというドキュメンタリー風の映画。そこで次から次へと事件が起きる。一瞬も目が離せない。誰もこのストーリーがどうなっていくのか予想もつかないと思う。もっと有名になっても良い作品だろう。なんで最初は韓国が舞台になっているのかと不思議だったけど、外国人俳優で観る白石映画はけっこうイケていたのだ。白石映画って良くも悪くも、日本人が共有している特有の泥臭さみたいなものをたくみに作品内で表現している。白石ファンからしたらその泥臭さがたいへんな魅力だしリアリティなんだけど、映画として見るとそこにひっかかって入っていけない人もいるみたいだ。ところが韓国人俳優で字幕で観てみるとそういうのがかなり薄くなっている。普段のむき出しの白石作品とは違って、ほどよく映画っぽいフィルターが入るというか。だから普通に白石映画を見せたら「ナニコレ?」って言いそうな人でも、普通の映画として楽しみやすいのではないか。そして韓国語と日本語の言葉の壁というのがサスペンスの盛り上げに一役買っているのも上手いと思った。

もちろん白石ワールドにハマりこんでいる人にも「POV映像」「田代」「超絶DQN」「霊体ミミズ」などおなじみの要素があるので満腹になる。

全編1カット風で撮影した『バードマン』が話題になったけど、『ある優しき殺人者の記録』も全編1カット風の映画だ。白石監督であちらの俳優使ってハリウッドで撮影させてみたいなあとつくづく思う。そう遠くないうちに実現するんじゃないかと本気で考えているんだけど…。

映画の話ばっかり!?

side:B
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