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富山市の餃子会館の魅力

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餃子会館に突入してみた

北陸本線ラストダンスにあわせて二度目の富山の夜を体験した時に見つけた味わい深い店の話。
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JR富山駅からほど近い飲み屋街にその店はあった。

「餃子会館」

外観といいネーミングといい、すべてがそそられる建物だ。そして僕は餃子といえば大好物のひとつ。そんな僕にとってはうってつけの会館だ。これは入ってみるしかないと感じた。本当は行きたかった秋吉はどこも満員なのだ。

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暗闇に白く輝く「餃子会館」の文字。怪しさすら漂う。そいうえば過去に何度も行った宇都宮市にも餃子会館という建物があった気がする。行ったことはないけど。「餃子会館」でググってみると、東北から九州まで、わりとその名前の建物はあるようだ。これは同じ組織なのか。まったくわからないけど、とにかく「餃子会館」はいくつもある会館のようなのだ。そのひとつである富山の会館に入ってみるということだ。

ガラガラと戸をあけて入ってみると、奥に長細い店内だった。カウンターとテーブルが2つほど。会館というにはあまりにこじんまりした店だ。でもよく考えたら「会館」の定義なんか知らなかった。餃子を食べるにはちょうど良い店内。さっそくお姉さんに瓶ビールと餃子を注文する。すると餃子の個数を訊かれた。餃子会館では餃子は一人前とかではなく、個数を申告しなくれはならないらしい。なんということだ。自分が餃子を何個所望するかを考えてない人間にとってはあまりにも高いハードル。僕は反射的に「5個」と答えてしまったが、餃子が焼きあがるまで際限のない自問自答がはじまる。

「本当に自分は餃子を5個食べたかった人類なんだろうか?餃子の王将かて一人前は6個なのだ。なぜ5個なのか。」

もちろん、答えなんか永遠に出ない。

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そして餃子が焼きあがるまで大瓶ビールをいただくが、驚いたことに「味のしないおかき」(昔からあるけど商品名がわからない)がついてきた。

これをポリポリやりながらビールを飲みつつ餃子を待つという塩梅になっているらしい。しかし僕という人間は、この「味のしないおかき」ってやつが、昔から大嫌いなのだ。食べられないほど嫌いというわけではないけど、おかきなのに、塩味も、醤油味も、何も効いていなくてうっすら昆布味という上品さが、なんとも腹立たしい。これを美味しくいただく術が、未だによくわからない。特にビールなんかには絶対に合わないと思っている。けどベストセラーになっているということは、僕の知らない何かがあるのか。教えて欲しい。

とか考えながらも、それをポリポリ食べつつ餃子を待つ。

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これが富山の餃子会館の餃子5個というやつだった。

餃子はあまり見たことがないタイプ。大きさとしては餃子の王将のものと同等か、かすかに大きい気がするから、ジャンボ餃子のカテゴリーに片足突っ込んでいる感じか。しかも揚餃子みたいに皮がパリパリになっている。かなりの量の油をつかって焼くとみえる。とにかく変わっている。

食べてみると油揚げで作った餃子みたいだった。お稲荷さんの餃子版なのかこれは。とにかく初めて食べる味だ。変わっている!!

瞬く間に5個を食べてしまった。そしてビールと、味のしないおかきもまだまだ残っている。しまった。自分は餃子を10個は食べられる人類だったのだ。しかしそんなことは餃子会館に何度か来ないとわからないではないか。

個数を問われるということは、常連になることを強く求められるシステムだったのだ。そうこうしているうちに餃子が売り切れということで会館の看板が消えてしまう。まだ20時にもなっていないのに。恐るべき餃子会館だ。餃子以外のメニューもいろいろあるので(要するに普通の中華料理店で常連さんは中華料理をおかずに飯を食っている)気になってしまう。また食べにきたい。

とくにせかされることは無かったので、僕は残ったビールをゆっくりと飲んで会館を後にした。味のしないおかきは、けっこう残ってしまった。

この時の様子はこちらから聞けるラジオでも語っています(消えていたらごめんなさい)