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『マッドマックス怒りのデスロード』のダメなところ

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マッドマックスの映画を観よう!

『マッドマックス』といえば、言わずと知れたメル・ギブソンをハリウッド大スターに押し上げた大ヒット映画。そしてジョージ・ミラー監督の出世作でもある。オーストラリア人ふたりをハリウッドに行かせてしまった『マッドマックス』という映画はなんだったのか。それは低予算映画だった。とにかくハリウッドみたいに金かけてられないってんで、『ビー・バップ・ハイスクール』の映画みたいにそのへんのDQNを集めて暴走族として、それと戦うメル・ギブソン演ずるマックス!ほとんど道路ばっかりのシーンだし、バイクと改造車が激突したりとかばっかりなので、無茶苦茶な予算は要らない。それでいて、痛快なアクションを魅せることに成功した本作はアメリカンドリームならぬ、オーストラリアンドリームまっしぐらになったわけだ。

本当はもっと解説したいけど、僕も子供のころとかに何回か観て、少なくともこの十年くらいは見返してないのでこれくらいしか言えない。内容は覚えている。近未来の道路で取り締まりをやってる警官のマックス。未来暴走族はマックスの嫁と娘をサツガイしてしまう。怒り狂ったマックスは、改造したインターセプターで暴走族を追い詰めて残酷にサツガイして復讐する。これだけだ。

荒廃した未来ではDQNは暴走族に決まってる!っていう構図を作り出した偉大な映画。世界観にしびれたんだろうね。

あ、子供の頃に観て、少なくともこの十年くらいは…って文章はおかしい。子供の頃に何回かテレビなんかで観たけど、この十年くらいは観た記憶がない!というのが正解だ。ちょっと前に復習のつもりで観ようと思ったけど時間がなかったのだ。マックスの復讐を復習したかったのに。残念である。こんどゆっくり語り明かしたいと思う。

『マッドマックス2』はある意味では前作よりも多くのファンをもつ映画だ。なんせあの『北斗の拳』の元ネタ!!!未来で悪党は暴走族になる!!!ってのは前作から提唱してきた世界観だけども、これはもう一歩勧めて、未来の暴走族は、わけわからんモヒカンだけにとどまらず、わけわからん鎖とかマスクとかジャラジャラになってて、そしてボウガンなどで武装してて筋肉モリモリマッチョマンであるというさらなる要素を追加した。しかも核戦争後の荒廃した世界で、原始人みたいに野蛮になった連中が水やガソリンを奪い合って殺しあう!という世界観。これはまさに『北斗の拳』である。まんま北斗の拳のキャラとしてパクられてるキャラもいるので、『北斗の拳』に詳しくて『マッドマックス2』を観てない人は絶対に観てみよう。ブハッってなるから。

あと忘れてはいかんのが『ロードウォリアー』というタイトル。これは『マッドマックス2』のアメリカ版のタイトルなんだけど、これがアメリカでも大受けして、ロードウォリアーズというプロレスラーが生まれるきっかけになった。そうなのだ。ロードウォリアーズは『マッドマックス2』の世界観をプロレスに持ち込んだタイアップキャラだったのだ。いうてみればタイガーマスクみたいなもん。そしてロードウォリアーズは、『北斗の拳』のマンガにも、そっくりなハーン兄弟というのが後半のキャラとして登場する。どこまで北斗の拳はマッドマックスから世界観をいただくのか。いいけど。

そして今回の『マッドマックス怒りのデスロード』は、主に『マッドマックス2』からの世界観を引き継いでいる作品であることを肝に銘じるようにしよう。トレーラーを守りながら戦うというのも『マッドマックス2』へのセルフオマージュ的なところがある。

『マッドマックスサンダードーム』が第三作。前作の世界観を引き継いでおり、放射能にまみれた荒廃した暴力世界が舞台だ。サンダードームとは、「入るのは2人!出るのは1人!」の掛け声を今でもみんな覚えているくらい世界的に有名なドームである。しかしサンダードームが舞台になるのは序盤のパワー系池沼との戦いだけで(パワー系池沼の系譜においてもマッドマックスは世界にかなり広めた立役者でもある。もちろん北斗の拳にも影響を与えまくり…)サンダードームの本編は、基本的にロリやショタたちを守ってマックスが戦う的な…。たぶん前二作の成功を受けて、もっとファミリー要素を入れて、マックスを子供たちの味方にして、広く受け入れる映画にしたかったような色気を感じる……。

今だったら「トンチンカンなことすんな!」って突っ込めるけれど、当時は迷走しても仕方のないような風潮があった。なんせ『ゴーストバスターズ』とか『グーニーズ』とか大ヒットしていた御時世である。プロデューサーも監督も「子供を出せば…」みたいな気持ちにゆらぐのも無理もない。いや詳しいことは知らんけど。

そのせいかなんかサンダードームのところしか覚えてない人も多い作品になってしまった。ロリとかショタとかが大勢出てきてマックスを「キャプテンなんとか!」とか呼ぶってストーリーをほとんどの人は覚えてないかもしれない…。

でもちゃんと観て欲しい!この作品の続きが『マッドマックス怒りのデスロード』なのだから!

そうなのだ。ジョージ・ミラー監督最新作『マッドマックス怒りのデスロード』は『マッドマックス4』として企画された作品なのだ。れっきとした続きのストーリー。

しかし企画が流れまくったせいで、メル・ギブソンは出なくなって、しかも映画が作れないってんで、仕方なくサンダードームの続きのマンガを三部作も描いてもらったりして、『マッドマックス怒りのデスロード』は、そのマンガのストーリーの続きになってしまったのだ!

つまり、マッドマックス三作と『怒りのデスロード』の間には、マンガが三冊くらいある!?しかも映画本編では、そのことについてはちっとも触れないので、まさか最初のマッドマックスと、怒りのデスロードが続いていたなんて誰もわからない!?

ちなみに、マックスが時々回想するシーンで出てくる女の子とかは、マンガのストーリーでマックスが助けられなかった女の子らしい…。そんなんわかるかバカ!

『マッドマックス怒りのデスロード』の最大の問題点。せっかくの壮大なストーリーなのに、続きということを一言も説明していないところ。ちょっとくらいは語って欲しかった。スターウォーズの字幕みたいにして、最初にだぁ~と流すのでも良いから。

メル・ギブソンのマッドマックスと、今回のマッドマックスが、同一人物って思って観るのと、新しいマッドマックスだと思ってみるのとではずいぶんと違うと思うのだ。

まあどっちにしろ面白かったしええんだけど。でも前作も見返して欲しい。特にサンダードーム。

まだまだマッドマックスについて語る!?

side:B
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