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香川県高松市のさか枝のうどんは讃岐うどんめぐりの基本の基本

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香川県高松市のさか枝のうどんは讃岐うどんめぐりの基本の基本

高松駅から歩いていける範囲の讃岐うどんの代表格といえば何といっても「さか枝」だろう。何をおいても「さか枝」だ。特にフェリーで早朝に高松を訪れた時には絶対に外せない店なのだ。「さか枝」が支持される理由はいくつかある。

 理由その1。味が良いこと。「さか枝」のうどんは大変に美味しい。食べて損なことは何一つない。

 理由その2。安い。とにかく安い。200~300円でうどんに天ぷらつけて腹一杯になれる。本来のさぬきうどん店は安いものだけど、最近はさぬきうどんというのも一般的な商売になってきて、客単価をあげようという方針の店舗が目立つ。そんな中で「さか枝」は昔ながらの安さを保っている店のひとつだ。さぬきうどんの「気さくさ」を体験するにはもってこいなのだ。

 理由その3。讃岐うどん的な要素がひとしきり楽しめるから。やはり昨今、普通の飲食店的なうどん屋さんが増えてきて、香川のセルフうどん店ならではのシステム……たとえば、カウンターでうどん玉を受け取り、テボを使って自分で温めて、しょうゆや出汁を好きにかけて食べる……といった事が少なくなってきた。そんな中でさか枝は、自分で温めるテボもあれば、うどん出汁が出てくる蛇口も常備されている。香川のうどんぽいことは全部体験できるのだ。

 理由その4。モーニングうどんだから。さか枝は朝の五時台から営業している。フェリーで高松に到着する時間に、歩いていける範囲でこの時間に営業している店は非常に少ない。そういう意味でもたいへんに助かる。そのうえ出勤前にモーニングうどんを楽しむ地元民とも遭遇できる。しかも早朝は間違いなく打ちたて。香川のうどんは早朝に限るのだ。

香川県庁
 そびえ立つ高松県庁。これを脇へ抜けていって裏手へ。

さか枝へ向かう
 裏手の路地に入るとすぐ見える「さか枝」の看板。てっちゃん初訪問。時間はまだ5時50分。

さか枝
 6時まえだというのに店にはお客さんがいっぱい。旅行者もいるし、新聞なんか読みながらゆっくりしている地元民。モーニングうどんだ。

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 僕はかけうどん中を頼む。うどんはあえてテボで温めないで、冷たいままのうどんに熱い出汁をかける。こうするとコシを損ないすぎないぬるいうどんが食べられる。店にもよるけど、わりに使う手である。かの「はなまるうどん」でも、「うどんそのままで」というオーダーでコレが出来る。うどんの食べ方において、どれが一番という食べ方はないが、硬めが好きな人は試してみても良いだろう。天ぷらはちくわ天。よくある半分に切ったちくわじゃなくて、まるままのちくわが嬉しい。あとは高松で食べられるえび天。赤いエビのすり身の入った天ぷらだ。これもうどんとか醤油にたいへんよくあう。香川に行った際には一度は食べないと気がすまない。ハッとするような珍味的旨さは微塵もないけれど、じんわりと腹にしみわたるような味わいがかえって癖になる。

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 てっちゃんはというと、釜玉うどんを注文していた。さぬきうどんは良く知らないと言ってたわりには詳しい。ちなみに、ここのお店は、ネギやしょうがや天カスは入れ放題。香川のこういったお店で、ネギを使いまくると嫌われる傾向にあるので気をつけたい。ネギをすくうスプーンが、たいていはすごく小さいのは、あまりガバっとやられないための工夫だ。しょうがをつまむトングも、コンパクトなものになっていて、あまりたくさんはつまめない。これもそういった理由による所だろう。ただし、しょうがで問題になった話はあまり聞かない。ネギと違いバカみたいに入れる人がいないからかもしれない。なんでネギってアホみたいに入れる人が出てしまうんでしょうかね。日本人は時としてネギに狂う何かがあるのか。あ、天カスは好きに入れて良いと思う。胸焼けしなければ。

 てっちゃんの「さか枝」の評価は「エッジが効いていた」という月並みなもの。はじめての訪問ですから、貧困なボキャブラリーでしか表現できないのはご容赦願いたいものだ。でもまあ、さか枝のうどんは美味い。それでいいじゃないか。


 さか枝のうどんも含めて当時の様子はコチラのラジオでも聴けます!

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