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香川県坂出市のイオン坂出店のフードコートにあるセルフうどんの謎を追え!?

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香川県坂出市といえばさぬきうどんの名店が多い市であった。あった、というのは、ここ10年のあいだに、ずいぶんの老舗が店をたたんでしまったからだ。それでも、香川県ナンバー1人気うどんともいうべき、がもううどんとか、まだいくつも名店は残っている。

そんな坂出市でも、いちばん訪れやすいのはなにをいってもJR坂出駅からその周辺の中心エリア。ここにもかつては老舗の製麺所系のうどん屋がいくつかあった。彦江、上原といったかつての人気製麺所はとっくに廃業してしまった。90にもなるおばあちゃんがやっている堂尾うどんはまだやってるかも定かではない。家康うどんも最近閉めてしまったと聞く。時代の流れとはいえ、寂しいものだ。といってうどん屋が少ないわけではなくて、今でもちょっと道を歩けばうどん屋に出会える街であることには代わりはない。

兵郷製麺所、日の出製麺所といった人気店は今でも健在であるし。昔ながらのさぬきうどんスタイルの店が減ってしまったのは時代の流れとして受け入れるしかないのか。
IMG_0253とくに日の出製麺所なんて、今では平日でも行列という有様。昔は一時間半しか営業しない店として有名だったけど今じゃ三時間くらい営業している気がする。さすがに客を捌ききれなくなったようだ。

IMG_0254さすが大手の製麺所だけあって安くて美味いうどんを召し上がれる。ネギを自分でハサミで切ってかけるのも荒々しくて良い。駅から近くて行きやすい場所の製麺所系の店としては、いまや貴重な店なのかもしれない。

そんな坂出市。坂出駅前にドーンとそびえ立つイオン坂出店に、そのうどん屋はあった。イオンといえば、地方の商店街キラーみたいな言われ方をしがちだけど、実際はどうであるかというのは議論の余地のあることだけど、少なくともイオン坂出店に関しては、良い意味でも悪い意味でもどこか垢抜けてなく必要以上に地域に寄り添ったイオンだった。新築されたイオンでもなく、その前身がサティ坂出店だったことも影響しているのだろうけれど。坂出駅前の商店街がどうなっているかといったら、ほとんどシャッター街の有様だけど、これはべつにイオンのせいじゃないと思われる。
IMG_3026「セルフうどん」とそっけなく、ただそっけなく書かれた看板。これが問題にしているイオン坂出店フードコートが誇るセルフうどん「どん」の看板である。「どん」というのが店名だそうだ。「セルフうどんどん」が正式名称か。なんだかまだるっこしい。だからか知らないけど看板にはご覧のように「セルフうどん」としか書かれていない。なんなんだこれは。

IMG_3025そしてフードコートにある店なのでやけに客席が多い。イオンのフードコートであるという点に加えて、ここのイオンのフードコートには「他に目立った店がなく、セルフうどんどんのみが存在感を誇っている」という特異性があった。なので「セルフうどんの店の規模のわりにやたら客席が多い」という印象を与えるのだ。

つまり、みなさんがイオンのフードコートに思い浮かべるだろうマクドナルドだのケンタッキーだのといったファストフード店およびリンガーハットやらたこ焼きのなんとかなんていうチェーン系の店は、ここイオン坂出店には存在せず、恐るべきことにそれらはすべてこの「セルフうどん」に集約されてしまっているのだ。そのセルフうどんだって、はなまるうどんや丸亀製麺なんていうものではなく、あくまで「セルフうどんどん」なのである。はなまるうどんは地元の香川のチェーンなんだから、あってもいいだろといった意見も出そうだが無いものは仕方がない。坂出のはなまるうどん坂出白金店は駅からけっこう遠い場所にあるのだ。

そしてこの「セルフうどんどん」なる店がチェーン店なのかもよくわからない。香川県には、はなまるうどんの他に、県内オンリーのいろいろなセルフうどんのチェーンがある。でも「セルフうどんどん」は他では見たことがない。じゃあ地元で親しまれ続けたオンリーワンのうどん屋なのだろうか。だけどここのフードコートでうどんを食っているお客さんが、たくさんいるところを今まで見たことがない。いつのぞいたって、うどんをすすっているのは一人か二人くらいだ。

IMG_3027ある日、おもいきって、セルフうどんどんでうどんを注文してみた。ここのうどんは茹で置きなのですぐに出てくる。「セルフうどん」というシンプルで男らしい看板にふさわしく、メニューも「かけうどん」「ぶっかけうどん」「ゆだめ・ざる」「カレー」の四種類だけというシンプルさがある。「釜揚げ」ではなく「ゆだめ」なのも潔い。「ゆだめ」というのは、茹でたてではなくて、茹で置きのうどんで作るものだ。

僕はかけうどんを頼む。さぬきうどんはかけに始まってかけに終わるのである。茹で置きなので、すぐに供されたかけうどん。これにネギを入れて、天カスも入れたいところだったが、あいにく天カスがほとんど残って無かった。なんということだ。他にお客さんはいないのに。いないから天カスが無いのか。天カスが無くなったからお客さんが消えたのか。哲学だ。

はっきりわかっているのは、昼下がりの現時点でうどんを注文しているのは僕一人ということ。

しょうがないので天ぷらで色をつけることにした。取ったのはさぬきうどん定番のちくわ天。というか、こういうセルフの店ときたら、天ぷらを色々と物色するのが楽しみなのだが、ちくわ天しかめぼしいものが残っていなかったからだ。朝のうちにでもお客さんがドドドッと来て、あらかた食ってしまったのだろうか。それとも最初からラインナップに乏しいお店なのだろうか。いずれにせよないものは仕方がない。

席に座ってうどんをすする。まあ、茹で置きだから、こんなもんだ。茹で置きだからって悪いものんでもない。目の覚めるような旨さはないけど。出汁はまあまあ意外と美味い気がする。天ぷらのほうは……お、なかなか衣がイケてる!けっこうイケている!気がする!ジャンクというか!

まあ、そんな感じで、他にとりたてて感想もなく食べ終わってしまった。けっきょく、セルフうどん「どん」の真髄には迫れなかった。僕がうどんを食べ始めたくらいに、後から来たサラリーマン風の男が、うどんの大盛りを頼んでオニギリだかお稲荷さんだかも頼んで、それでも僕より先に「ごちそうさん!」と行って席を立ったのだけがちょっと気になった。僕かて、けっして食べるのが遅い方ではないのだけど…。

ちなみに、このイオンのすぐ裏側には、和香松とか、こむぎやといった、地元民が詰めかける人気のうどん屋が存在する。だから買い物ついでにうどんを食べるっていったって、セルフうどん「どん」を利用するのはよほどの理由があるはずなのだ。なんなんだろうか。また調査する必要性があるようだ。

いちおう食べログのページもあったりする。
http://tabelog.com/kagawa/A3702/A370201/37001362/

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