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福井名物ソースかつ丼を食べるのに、ヨーロッパ軒ではなく小川家を選ぶ三つの理由!?

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福井名物ソースかつ丼を食べるのに、ヨーロッパ軒ではなく小川家を選ぶ三つの理由!?

IMG_5572そんなわけで福井県福井市にやってきた。福井駅では恐竜がお出迎えしてくれてちょっとドキッとする。最近の福井の推しは恐竜。恐竜の街としてやっていきたい意思をビシビシと感じる。たしかに福井には昔から日本最強の恐竜博物館があったみたいだ。しかし僕らにとってはソースかつ丼の街であり、秋吉と純けいの街であるので関係ない。いくら恐竜が発掘されてもあまり興味ない。それよりカツと純けいを発掘したい。

IMG_5575冬の福井市を散策するのは初めての体験だったりする。富山市でみかけた除雪用のミニ噴水がここでも大活躍していた。おかげで道なんかびしょびしょである。北陸はだいたいこうなっているのか。

富山での様子はこちら。

IMG_5577今回おすすめしたいのは、JR福井駅すぐそばにある小川家。福井名物ソースかつ丼を手軽に堪能できる店として重宝している。ソースかつ丼といえば、ヨーロッパ軒が本家本元である。ヨーロッパ軒は福井県内にいくつも店舗があり、福井県民のソウルフード店として定着しまくっている。そしてそのヨーロッパ軒の総本店が、なんとこの福井市にあるのだ。JRから歩いていける場所に。

だが、それでもあえて小川家なのだ。

僕が小川家を贔屓にしている理由としては、駅からもっとも近いというのと、値段と手軽さだ。ヨーロッパ軒のソースかつ丼は、わりに値段がはる。千円ちかくする。ところが小川家なら500円以下で食べれたりする。そしてヨーロッパ軒が古くからの洋食屋なのに対して、小川家は牛丼屋みたいなカウンターだけの店。注文してから出てくるのがすごく早い。きわめて現代的。このファストフード感覚が僕ら世代にはうれしいではないか。そして味も決して悪くない。

ヨーロッパ軒を何度も食べている僕がいうけれど、小川家の味だって悪くない!!!ただ、カツは、ちょっと薄いかもしれん……。ちょっとだけ……。

ま、福井のソースカツ丼をはじめて食べるなら、ヨーロッパ軒に行ってみるべきかとは思うけれど。逆に、上級者なら小川家ともいえる。

IMG_5578今回はソースカツカレーを食べてみることにした。このように、かつ丼のバリエーションが多くて飽きさせないのが小川家の良さだ。鶏のから揚げなんかもあるし。もっとも、ヨーロッパ軒は、洋食屋さんなので、かつ丼関係以外のメニューはめちゃめちゃ豊富だけど……。

IMG_5579ソースにくぐらせた薄いトンカツがソースかつ丼の醍醐味である。これがカレーライスの上にのっているのが、小川家のソースカツカレー。ソースかつ丼に、カレーソースが追加されているという考え方もできる。

この贅沢ソースカツカレーが税込み500円だ。普通のソースかつ丼だって500円。そりゃカレーにするわな、ってのは人それぞれか。カレーにするとカツの量自体は減る。そらそうか。

IMG_5580ソースカツカレーを頼んで何に驚いたかって、すごい形の先割れスプーン。四角のは初めて見た。この形に、どういう効果があるのか。食べてみたけど正直よくわからん。むしろ少しだけ食べにくいかもしれん…。なにはともあれ、四角だったことは嬉しい。

カレーの味のほうは、きわめて普通だった。

IMG_0049ついでに小川家の普通のソースかつ丼も紹介しておこう。小川家はヨーロッパ軒フォロワーだから、基本的にはヨーロッパ軒のソースかつ丼のフォーマットに従っている。つまり、ソースにくぐらせた薄めのカツを、直接ご飯の上にに乗せた形だ。他県のソースかつ丼に見られるような、キャベツなんかの余計なものは乗っていない。きわめてシンプルなものである。

あと、カツの衣のパン粉は、きめの細かいものを使うのもヨーロッパ軒方式。

IMG_0056小川家の普通のソースロースかつ丼は480円なのに、ソースビッグロースかつ丼になると400円だからどうかしている。肉の総量としては、ビッグじゃない方が、厳密には多いのかもしれんけれど。でもビッグのほうが嬉しいからビッグを頼む。思い込みの力と、税込み400円という圧倒的な現実のほうが重要である。

IMG_0057ヨーロッパ軒でもそうだけど、丼のふたの部分に、ちょっとカツを退避させたりすると、ソースかつ丼の通を気取れる。ふたに退避させて、追加ソースをかけて、味を濃くして食べる人もいるのだ。ちょっと知ったかぶりして真似してみよう。

IMG_4221600円のソースかつミックス丼に、セットの越前そば280円をつけた図。ロースカツ、ヒレカツ、チキンカツがすべてを味わったうえに、越前そばまで堪能して千円いかない。小川家大好き!となる瞬間である。

ちなみに、小川家はかつてはチェーン店だったそうだけど、今では他の店舗はいろいろバラバラになってしまって、別の名前で営業してたり無くなってしまったそうだ。小川家としては現在残っているのはJRの駅前のここだけかもしれない。他の名前の変わってしまった店も、営業形態はだいたい同じだそうだけど、これだけ安くソースかつ丼を提供していくにはいろいろと苦労があるのだろう。それだけになんか応援したくなる。他の旧小川家もいずれ調査したいものだ。

本家のヨーロッパ軒は、いつもお客さんでいっぱいだし、店舗も多いし、なんといっても元祖店だから心配いらないだろうけど、小川家は待ったなし感がすごい。福井に寄ることがあれば、ぜひソースかつ丼の小川家で食べてみてほしいと願う。地元民にも、小川家派がいる……はず?

それにしても、福井ソースかつ丼の、ソースをくぐらせたカツって、大阪の串カツにも似ているとふと思う。どうでもいいことだけど。

純けい聖地巡礼編に続く。