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かつて拡散性ミリオンアーサーというゲームがありました
スクエニがやってきた悪行について、僕が2年前にガジェット通信のサイトで書いた記事から引用しつつ補足してみよう。
スクエニブランド崩壊の序曲!?
限界突破問題
『拡散性ミリオンアーサー』(以下ミリアサ)はカードを集めるゲームである。なかなか手に入らないレアカードを手に入れ、戦力を増強していくのが基本的なゲーム進行であり楽しみの中心である。ミリアサにおいては、なかなか出ないR(レア)カードの上に、R+、SR(スーパーレア)、SR+まで細かく上位カードが存在し、最上位のSR+カードともなると滅多に手に入らないのである。無料ユーザーが手に入れる可能性は極めて低く、これを手に入れるために課金ガチャを繰り返して何万円も使ったユーザーも少なくない。それだけにSR+カードはゲーム中でもかなり強力で、ヘビーユーザーにとっても大金を費やした見返りとしての価値は確保されていた。
ところがスクエニは課金ユーザーへのサービスを一部反故にするかのようなゲームルールの変更を行う。それが限界突破というものだ。これは同じカード同士を合成すると能力の上限が解除されて、さらに強力なカードになるというもの。ただでさえ滅多に手に入らないSR+カードが、このルール変更後には複数枚必要になるというわけだ。SRカードなど下位のカードでも合成すれば強くなるため、無理にSR+カードを合成するよりも、手に入りやすいカードを使うほうが有利にもなった。これは課金者と無課金者とのレベルの溝を埋めるという側面もあったとはいえ、課金ユーザーにとってはあまりにもバカにした処置ではなかっただろうか。また、これによってムキになって、SR+を複数枚手に入れるために有料ガチャを回すユーザーも現れたために、2012年夏のミリアサの売上1位の原動力にもなった。スクエニは気をよくしたかもしれないが、ユーザーの不信感は確実に募っていた。
お気に入りの魔ーサーのカードをここまで限界突破させただけでほとんど基地外じみたプレイが必要になった。やったことがある人にはわかるだろうけど。このカードも何もかも現在はデータが抹消されているので入れ込んだ時間もパーである。結局、『乖離性ミリオンアーサー』で魔ーサーのカードを引き直さないといけない。そ、そんなあ…。
不正ユーザー問題
ミリアサは他ユーザーと様々なランキングを競い、その上位者には新たに強力カードが賞品として与えられ、次回のランキングが有利になるというサイクルでゲームが進行していく。そのランキングで上位に入るためには、様々なテクニックがあるにはあるが、とどのつまり課金をたくさんした方が勝つという露骨なシステムになっているのだ。つまり順位も課金次第という面が非常に強い。そういうわけで、ランキングで課金したユーザーはその順位と賞品を対価としてみなしているわけだが、ここで不正ユーザー問題が持ち上がる。不正なプログラムによってゲームを有利に進めているユーザーが、ランキングの上位のかなりの部分を占有しているという疑惑だ。金で順位を買ったつもりのユーザーが、これによってランキングの価値が減じられるとしたらたまらない。多くのユーザーが運営側に不正ユーザーを排除する対応を求めたが、結局運営側から満足のいく返事は帰って来なかった。不正ユーザーの存在がランク争いを熾烈なものにするお陰で、正規ユーザーの課金を煽る結果になるので、運営側はある程度は黙認しているのではないか?そんな憶測すら囁かれるようになった。実際のところこうした内部事情は外部から確認する事は出来ないのだが、今までの運営の不誠実な対応がそんなユーザー側の憶測を呼ぶ原因になったのは間違いのないところだろう。
いわゆるプレイヤー内ランキングというやつにまつわる問題。これが上記のとおりかなりストレスの感じるシステムになっているし、課金を煽るシステムでもあるのだ。2015年9月現在、あのパズドラもこのシステムを導入してしまった。パズドラでは不正プレイはやりにくいとは思うのだが、それでもどうなんだろうと思うことがある。続編の『乖離性ミリオンアーサー』は導入しないとされているが…。本当に反省している?
騎士団問題
サービスの末期に導入された騎士団というゲームシステムがユーザー離れを決定づけた。これは従来までのランキングシステムの発展形なのだが、週ごとに編成されたチーム同士でランキングを争って順位を決定付けるというもの。チーム戦というのが致命的で、自分の意思で編成されたチームであるならともかく、どういうわけかほぼランダムに近い形で結成されたチームで戦うというシステムになっていた。これの問題点は最初から指摘されていた。つまり運悪く弱いメンバーばかりのチームに放り込まれた週は、何もしないうちから負けが決定してしまう。ただ負けるためだけにゲームを起動させられるという。これはゲームやるにおいて、たまったもんではないだろう。週初めにランダムに決められた面子次第で一週間のモチベーションが左右される。
運営側の意図としては、より過酷になったランキングで、今まで以上に課金を促して売上を確保しようという、そんなつもりだったのだろうが、さすがにユーザーの財布も魔法の壷ではないのだ。既存のユーザーから絞れる限界もこのあたりだった。というかそもそも、負け騎士団に編入されたら最後、よほどの富豪でもないかぎり課金しても覆すことは不可能。今まで課金してきたユーザーに対してもこれは酷い仕打ちだった。
これをきっかけにゲームを起動しなくなるユーザーが続出。Apple Storeのレビューも悪評に溢れて、ゲーム内でも目に見えて過疎化が進行していくことになった。
MR問題
特効カード商法は相変わらず継続していたが、ここでさらなる課金を促す(まだやるのか!)システムが導入された。SR+カードのさらなる上位レアであるMR(ミリオンレア)の登場である。SR+カードよりさらに手に入りにくく、当然のことながら今までにない強力な能力なので、これが無いとまともにゲーム中で争うことが出来ないのはこれまでのお約束通り。もちろん特効カードでもあるので、期間が過ぎれば極端にパワーダウンする。新しいMRカードを手に入れる必要があるのは今まと同じだ。売上の確保に困ったスクエニがSR+の上位カードを出すのではないかとは、年が明ける前からユーザー間では予測されていたことだが、ここまで露骨に予想通りだともはや失笑しかもれなかった。MR+カードの登場も時間の問題にしか思えない。
これらのユーザーを失望させるルール変更の数々により、ミリアサの売上順位は順調に陥落していくことになる。売上が落ちれば落ちるほどさらなる過酷な課金策を導入するスクエニ。重税を課して国の経済が崩壊し、税収を落ちたのを補うためにさらなる重税を課すことによって、完全に泥沼に落ちていくどこかの政府のようである。
そして2014年12月に『拡散性ミリオンアーサー』のサービスの終了が発表されることになった。原因は「プログラマがやめてしまってメンテナンスが継続出来なくなったから」というどうしようもないグダグダな理由からだった。
現在は新バージョンの『乖離性ミリオンアーサー』が展開されているが、いつ上のような問題が出るかどうか皆が片付を飲んで見守っているらしい。
突如発表された『拡散性ミリオンアーサー』 サービス終了の真相を訊く
絶好調の『乖離性』から『実在性』まで! 『ミリオンアーサー』の1年を岩野Pと振り返る
たしかに『拡散性ミリオンアーサー』での反省点を口にしてはいるが…。
ちなみに、拡散性ミリオンアーサーにあった「さんま」のカードはこれだ!
今回はゲームの話ばっかりするぞ?
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