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ガンヘッドを観よう!?
未来。どっかの島にあったカイロン5というコンピューターが人類に反乱を起こす。それを鎮圧に向かったのが軍に配備されていた巨大ロボットのガンヘッドの部隊。しかしガンヘッド部隊はエアロボットという守護ロボット1機に壊滅されられる。
そういう前設定があって始まる映画。主人公は高嶋政宏演ずるブルックリンという青年。こいつが仲間と共にトレジャーハンターなんてのをやっていて、CPUだか何だかのお宝チップを目当てに、カイロン5が封印されている島の建物にやってくる。そしてまだるっこしいアクションシーンがいろいろと続いた挙句に、建物の中で発見した稼働するガンヘッドに乗り込んで、行きがかり上、カイロン5と対決することになる。そんなストーリーだ。
クライマックスはカイロン5を守護するエアロボットとガンヘッドの対決なんだけど、エアロボットってやつがショベルカーとかの重機をいろいろ複合させたような姿をしている。まあ重機の凄いやつだ。そういうのと、ちょっとだけ立ち上がったりする戦車であるガンヘッドが激突する。
機動戦士ガンダムとかのサンライズが、ゴジラとかの東宝映画とタッグを組んで「史上初の実写の巨大ロボット映画を!」と言われたらちょっとおおっ!?となるだろう。実際にみんな「おおっ!?」ってなった。でも前述の通り、ガンヘッドってのはガンタンクがかっこ良くなった程度のものだった。マクロスの河森正治のデザインだから、バルキリーのガウォーク形態とデストロイドモンスターを足して割ったみたいなもんって言ったほうがわかりやすいだろうか。そんでライバルのエアロボットは重機。
それって巨大ロボット映画なのか?
あのサンライズが史上初の巨大ロボット実写映画作るっていうのだから誰だってガンダムみたいなもんを期待してしまうのが人情。そりゃまあ重機だって巨大ロボットといえば巨大ロボットなんだろうけど、みんなの思ってたのと少し違ったようで、この映画は失笑を買うだけ買って興行成績もさんざんだった。
じゃあこの映画は本当にツマラナイのか?
それがそうとも言えないのが不思議なところ。そりゃ、重機と、カッチョイイ未来メカ戦車が激突するっていうクライマックスに、何か面白さがあるのかと聞かれると、単に笑いしかないと答えるしかない。じゃあ、ストーリーが面白いのかというと、ひたすらわかりにくくて、まだるっこしいだけだったりする。そして特撮(っていう言い方!)の方も、今見たら、平成ゴジラとか、そういう懐かしい雰囲気しかない。特技監督(っていう肩書!)がゴジラやっていた川北紘一だから同じテイストなのは当たり前なんだけど。
でも何か妙にひっかかる映画(シャシン)なんですよ『ガンヘッド』ってのは。なんでなんか。学園祭で作られた熱意だけが空回りした自主映画を見て作りての気持ちがわかりすぎたゆえに悪く言えない感。そういうのが確かにあるのだ。
脇役に外人をやたらと出したりして字幕で喋らせて(高嶋正広は日本語でしゃべるのに!!!)ハリウッド映画っぽくしたかったんだろうなあとか、ここでかっこいいメカアクションを見せたかったんだろうなあとか、いろいろ考えてしまう。
だから僕みたいに『ガンヘッド』が好きって人間は少なくない。
未見って人は、いちど見てみてもらいたいもんだ。テレビで放映していた時は、外人キャストもちゃんと日本語吹き替えになってた気がする。
ちなみにPCエンジンで発売された『ガンヘッド』のシューティングゲーム版はかなり評価が高い作品だったりするが、映画とは内容的に全く何も関連性が無かったりするのだ!!!ガンヘッドって名前がついてタイアップしていただけ!!!
ジェローニモ
今回は映画のラインについて語りまくりの回です
side:B
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